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窪添慶文主編《魏晋南北朝史のいま》出版

窪添慶文 編 中古史研究資訊 2020-09-05

暫無封面


窪添慶文 編

定価 3,024(本体2,800円)

ISBN      978-4-585-22679-6

Cコード        C1322

刊行年月       20179

判型製本   A5並製  304

 

魏晋南北朝時代は秦漢統一帝国と隋唐統一帝国の中間に位置する。

政治的に複数の政権が並立する分裂の時代ではあるが、そこには新しい動きが様々な点で生まれ、成長して行き、隋唐時代に繋がって行く。

それら新しい動きを「政治人物」、「思想文化」、「国都都城」、「出土資料」の4つの側面から捉え、魏晋南北朝史研究の「いま」を分かりやすく解説し、非統一時代に生きた人々物事の足跡を浮かび上がらせる。

 

目次

 

総論―魏晋南北朝史のいま 窪添慶文

 

Ⅰ 政治人物

 曹丕―三分された日輪の時代 田中靖彦

 晋惠帝賈皇后の実像 小池直子

 赫連勃勃―「五胡十六国」史への省察を起点として 徐冲(板橋暁子訳)

 陳の武帝とその時代 岡部毅史

 李沖 松下憲一

 北周武帝の華北統一 会田大輔

 それぞれの「正義」 堀内淳一

 

Ⅱ 思想文化

 魏晋期の儒教 古勝隆一

 南北朝の雅楽整備における『周礼』の新解釈について 戸川貴行

 南朝社会と仏教―王法と仏法の関係 倉本尚徳

 北朝期における「邑義」の諸相―国境地域における仏教と人々 北村一仁

 山中道館の興起 魏斌(田熊敬之訳)

 史部の成立 永田拓治

 書法史における刻法刻派という新たな視座―北魏墓誌を中心に 澤田雅弘

 

Ⅲ 国都都城

 鄴城に見る都城制の転換 佐川英治

 建康とその都市空間 小尾孝夫

 魏晋南北朝の長安 内田昌功

 北魏人のみた平城 岡田和一郎

 北魏洛陽城―住民はいかに統治され、居住したか 角山貞幸

統万城 市来弘志

 「蜀都」とその社会―成都 二二一―三四七年 新津健一郎

 辺境都市から王都へ―後漢から五涼時代にかける姑臧城の変遷 陳力

 

Ⅳ 出土資料から見た新しい世界

 竹簡の製作と使用―長沙走馬楼三国呉簡の整理作業で得た知見から 金平(石原遼平訳)

 走馬楼呉簡からみる三国呉の郷村把握システム 安部聡一郎

 呉簡吏民簿と家族女性 鷲尾祐子

 魏晋時代の壁画 三崎良章

 北朝の墓誌文化 梶山智史

 北魏後期の門閥制 窪添慶文

 

編著者プロフィール

 

窪添慶文(くぼぞえよしふみ)

(公財)東洋文庫研究員。専門は中国魏晋南北朝史。

主な著書に『魏晋南北朝官僚制研究』(汲古書院、2003年)、『中国史2―三国隋唐―』(共著、山川出版社、1994年)、『墓誌を用いた北魏史研究』(汲古書院、2017年)などがある。

 

(感謝子平兄提示!)


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